これで開幕時に賞金女王候補として挙げた7人の内、日本での試合数の少ないパク・インビーを除けば全員ベスト10に入った。(その時の記事 )
名前を挙げた6人の内、アン・ソンジュ、横峰さくら、有村智恵、不動祐理は誰が予想しても候補に挙がると思うが、イ・チヒ、服部真夕の二人を上位に予想した人は少なかったのではないかと思っている。
実は昨年までは服部選手にそれ程注目していたわけではない。
GDOのスイング分析を見て、今年はかなりいいスイングなので候補に挙げた。イ・チヒ選手は元々実力者なので活躍しても不思議はないのだが、去年と比べると今年の方がスイングがスムースに感じたので、やはり候補に挙げた。この二人が今のところパーオン率の一位・二位。
これは我ながら鋭かったと思っている。
だが、服部選手はパターが余り上手くなかったようである。
上にも書いた通り去年まで注目していたわけではないので知らなかった。ミヤギテレビ杯終了時点でのパットのランキングは28位、ちなみに優勝した東海クラシックの前は55位にいた。この順位ではいくらショットが良くても賞金女王争いは無理だろう。
さて、服部選手の今後の展開だが、彼女の場合パターさえ入ればさらに上位に来るのは間違いない。東海クラシックでの優勝がそれを示しているし、実際に東海クラシックの前後でパットの順位を27も上げている。これで開眼してくれればいいのだがどうだろう。
自分の予想は残念ながらそれ程上手くいかないだろうというもの。
東海クラシックでパターが入った要因は二つある。ひとつはテレビ中継で言っていたように、今回の開催コースは服部選手のホームコースと言えるぐらいにシーズンオフには回っているところ。つまりグリーンは知り尽くしていたはずだ。
もうひとつはここのグリーンは遅さにあると思う。
画面で見る限り服部選手のボールは転がりが悪い。グリーンが遅いから何とかなったと思うが、速いグリーンでは恐らく入らないと思う。原因は強すぎるハンドファーストにありそうだ。彼女の場合、フォワードプレスで手をカップ方向にグッと出し、ハンドファーストにしてリストを固めて打っている。これはこれでいいのだが、ハンドファーストが強いので逆ロフトになっているのではないかと思う。また、リストを固めることによってパターと前腕を一体化して肘で抜くような打ち方だか、時折(わずかだが)肘が変な方向に抜けているように見えた。
(たぶん今の打ち方は彼女に合っていない)
パターがいまいちなのは自分がここで書かなくても本人が一番感じていることだろう。なので、今年のオフはかなり練習するはず。その成果が出るのは来年以降になるだろう。
]]>まず彼女のスイングを見てみよう。
シン・ジエ 2011
ホント素晴らしいスイングだ。
曲がりそうな感じがどこにもない。
まさにゴルフスイングのお手本と言うべきもの。
自分(「体重移動押す」(B2)タイプ)も出来ることならこのスイングにしたいのだが、間違ってもまねをしてはいけない、と説くのが4スタンス理論だ。
回転引くタイプのスイングの特徴
(ゴルフダイジェストあうんのゴルフ特集より)
前軸足(左足)
ひじ・ひざを動かさない
フィンガー(指先)で握る
みぞおち・ひじ・ひざで重心を取る
手足の薬指が基点
伸びてねじらず力を出す
背骨軸で回転する
スタンスはスクェアがラク
付け加えると
引き中心
背骨を境目にして、左半身と右半身を別々に使う(パラレル)
以上の特徴を念頭に置いてスイングを見て行こう。
スイング全体のイメージ
・テークバック 右腰との間を伸ばすように右肩を引き、
・フォワードスイング 左腰との間を伸ばすように左肩を引く
最も肝心なのはフォワードスイング側の左腰と左肩の間を伸ばす動きになる。テークバックの右腰と右肩の間を伸ばす動きはそのための予備動作ということが出来る。右腰と右肩の間を伸ばすとその反作用で左腰と左肩の間が縮まる。ここが縮まるのでフォードスイング時により大きなパワーを出すことが出来る。
言葉を変えるとテークバックで右サイドを引くことによって左サイドにパワーを溜め込み、フォワードスイングでは溜め込んだパワーを利用して左サイドを一気に引いて行く。
テークバックの時、左サイドをアドレス状態、さらにはフィニッシュの状態に保っている意識があるとパワーの溜め込みはより強力になる。
(実験1を参照)
「引く」タイプの場合、パワーを溜め込むのはあくまで左サイド。逆に右にパワーを溜め込むのは「押す」タイプになる。(「右で体重を受け止める」・「右ひざで踏ん張る」等の表現になる。)
また、テークバック時に左腰と左肩の間を縮めても外見上は似たような形が出来るが、この方法だと次のフォワードスイング時のパワーが半減する。
(実験2を参照)
実験1
右手で指が真っ直ぐな状態を作る。(力は入れない)次に左手で指を甲側に折る。左手を離すと指は直ぐに真っ直ぐな状態に戻る。
では今度は力を入れて右手で指が真っ直ぐな状態を作る。次に右手の指は真っ直ぐな状態を意識したまま、左手で指を甲側に折る。左手を離すと先ほどより勢いよく直ぐに真っ直ぐな状態に戻る。
さらに今度は指を手のひら側に曲げておいて、同様なことを行うとさらに勢いよく指が戻る。
実験2
実験1のように指を甲側に曲げ、真っ直ぐに戻すのを左手を使わずに右手だけでやって見よう。すると形は似ていてもスピードもパワーも実験1とは随分劣ることが判る。
スイング中の体重の掛かり方
アドレス 左6:4右
トップ 左4:6右 (ただし、イメージはアドレスと同じ左6:4右)
ダウン 左8:2右
インパクト 左7:3右
フィニッシュ 左8:2右
グリップ
・フィンガー
・手の平に直角
・ショートサム
・薬指中心に中指、小指の3本で握る
握り方が悪いと力が上手く伝わらないので、4スタンス理論ではグリップは重要視されている。各タイプ毎にグリップもかなり違う。
アドレス
・左に軸を作る
・膝下は垂直
・左と右で引き合う
・スタンスは狭め
・外股
左の軸の作り方
左膝・左肘・すぞおちの3点を直線状に並べる。ゴルフスイングではフォローの途中のような形になる。(このままではアドレスにはならないので、)その感覚を維持したままアドレスの状態に持って行く。
アドレスで踏ん張ってしまうと膝下が垂直にならない。踏ん張るイメージだと大腿四頭筋(もも)を使ってしまい膝が前(つま先側)に出て膝下に角度が出来てしまう。これは「押す」タイプの構え方になる。
膝下を垂直にするにはハムストリング、それも尻に近い上側を伸ばすようにする。こうするとお尻がピッと上がっていわゆるヒップアップしたきれいなアドレスになる。
左半身で左の軸を中心にその周りを引くようにしてフィニッシュを取り、そこから左半身はフィニッシュに置いたままのイメージで右半身でアドレス位置に引き戻す。特にフィニッシュでの左腰の切れた感覚を残すといいだろう。
バックスイング
・右肩と右腰の間を伸ばす感覚
・右肩を後ろ(背面)の上方へ引き上げるイメージ
(左の軸を中心に回り道せず直線的に引いて行く)
・右肩の引き上げで左腰・左肩の間が縮まり、左肩甲骨が引き伸ばされる
・左膝は不動、むしろ内に入り込まないように外へ
(ただし、最終的には体の回転に引っ張られて多少内へ入る。)
・右肘は体から離さないイメージ
・クラブは右肘を支点にして上がる。
・結果コンパクトでフラット軌道となり、プレーンに乗せやすい
バックスイング時も左半身はフィニッシュ方向の意識が必要。左半身にエネルギーを溜め込んで行く。
フォワードスイング
・トップから一気にフィニッシュまで振り切る
・左の軸を地面に突き刺すイメージでスタート
・踏み込むと同時に左腰と左肩の間を伸ばすように体を飛球線と反対方向に引く
・この反動で手、さらにはクラブヘッドが前(飛球線方向)に出る
・右脚はトップの位置のままにしておいて「引く」力に対抗するイメージ
実際にはダウンの途中から左サイドの回転に巻き取られて行く、巻き取られた結果として右踵が上がる。逆に右踵が上がらないと巻き取るパワーが足りない
右脚はその場から動かさない。「蹴る」・「送る」は「押す」タイプのイメージ。
・そのまま最後まで引き切ってフィニッシュ
フォワードスイングをダウンとフォローに分ける必要がなく、あくまでフォワードスイングという一連の流れで捉える。
引く方向は本当は背中側だと思うが、体は常に回転しているのでどの方向に引くかが難しい。それに脳の指令と実際の動きとの間にはタイムラグがある。なので飛球線の反対方向へ引く位で丁度良い。
飛球線の反対方向へ引いてしまうと体が開いてアウトサイドからはいってくるような気がするかもしれないが、右を使わず、左サイドのリードのみで振ってくる分にはインサイドアウトの軌道になる。
第一段階としては右手は添えるだけにして左手だけで振って行く。
ここからは飛ばすためのプラス動作になる
プラス1
左サイドで引きながら加速する感覚がわかったら、右手の「押し」で加速を補助する。右はあくまで補助に徹して、左サイドリードを妨げない。
・左サイドのリードに合わせて徐々に加速
(右手でガツンと急加速しない)
・インパクト以降に右手を使うイメージ、手が胸の高さに来た時がMAXの強さ。
(シン・ジエの後ろからの動画がわかり易い)
さらに飛ばすためには全盛期のタイガーのスイングを参考にする。
タイガーウッズ 2011
2011年から徐々に遡って見て行くと面白い。
プラス2
・踏み込みを強くする
・左の軸を地面に深く突き刺すイメージで沈み込む
・沈み込みの反動でインパクトでは伸びる
・この伸びるタイミングに合わせて回転スピードを上げる
タイガーのように思い切って沈み込んで見よう、タイミングが上手く合えばヘッドスピードは上がるはずだ。
プラス3
体重移動を使う。
・スタンスを広げる
スタンスは広げてもスイングのイメージは広げないときと同じであくまで「回転」。ただ、スタンスが広い分勝手に体重移動するようなイメージ。「体重移動」タイプのように右股関節->左股関節というイメージは持たないほうが良い。
-------------------------
自分のタイプを調べるのは次のホームページを参照してください。
4スタンス倶楽部 自己チェック法
また、週刊ゴルフダイジェスト誌の「あ・うんゴルフ」にも携帯用のタイプ診断サイトのQRコードが載っています。
4スタンス理論のタイプ
A1、A2、B1、B2 は
体重移動引く、回転引く、回転押す、体重移動押す
と対応しています。
その前に注意したいのは、例えば「体重移動引く」と言った場合、「回転」を全くしないわけでも、「押す」動作をしないわけでもない。要は割合の問題だ。体重移動7:3回転、もしくは体重移動8:2回転ぐらいでスイングしている人を「体重移動」と呼んでいる。(押す・引くも同様)
もうひとつ、4スタンス理論で「押す・引く」はそれぞれ「右軸・左軸」になる(右利きの場合)。ゴルフの場合、軸を見ると判りやすいので、その辺りにも注目して頂きたい。
まず取り上げたいのがタイガーウッズ(「回転引く」A2)だ。
なぜかと言うと今時のスイング理論はタイガーの影響が大きい。また、特に彼と同世代から年下のプロたちも何かしらタイガー的な要素を取り入れている。
そこで大元になるタイガーをスイングを基準にして他のスイングタイプと比較して行くのがわかり易いと思う。
タイガーウッズ 2011
(ゴルフダイジェストオンライン、スイング分析に繋がります。以下同じ)
これはスイング改造中の2011年のもの。「左一軸」だ。
自分はタイガーらしい豪快さが無くなってしまったので、余り好きではないのだが、「回転引く」という意味では今年のスイングはまさにそれだ。左を軸にして、回転して行く感じが良く出ていると思う。
彼の全盛期は体重移動もかなり大きかった。普通の人は7:3と書いたが、彼の場合は回転9:6体重移動のイメージだ。
(2005・2006年、プルダウンで見ることが出来ます)
トップからどーんと大きく体重移動をして、ダウンの途中から一気にフィニッシュまで回転して行く。
あの当時の回転スピードは「凄まじい」の一言。
世界一も当然だったと思う。
もう一人「回転引く」の代表シン・ジエを見てみよう。
シン・ジエ 2011
タイガーと比べてパワーがない分、こちらの方が「回転・引く」がわかり易い。左の軸上で体がくるっと回る感じが良く出ている。
プルダウンで「2011年ドライバー後方」も見て見よう。
曲がる気配が全くない!!
素晴らしい。これぞオンプレーン。
フィニッシュでの左手に注目。最後まで左手で引いているのがよく判る。
次は「体重移動引く」(A1)。
こちらの代表は遼君だ。
と言っても今年のスイングではなく賞金王になった2009年、さらにはその前の2008年辺りのスイングがいいだろう。
石川 遼 2009
この頃のスイングはテークバックで右股関節、ダウンからフォローに掛けて左股関節に体重が乗って行く感じがわかり易い。さらにタイガーやシン・ジエと比べると同じ左軸でも「左の壁」といった方が合っている。
この後はタイガーの影響か、2010・2011と年を追う毎にテークバックでの右への移動が減っている。その分左への移動量が減ればバランスは取れると思うのだが、移動量はさほど変わらない。単に移動する場所が左に移っただけだ。これではさすがの遼君でも苦しいだろう。
もう一人「体重移動引く」の代表としてV.シンを挙げよう。
体格の違いで遼君とはちょっと違う印象があるかも知れないが、右、左と股関節に乗って行く感じわかりやすい選手だ。
V.シン 2011
次は「回転押す」(B1)
「引く」が左軸なのに対し、「押す」は右軸になる。
代表は藤田寛之。
藤田 寛之 2011
インパクト付近での右脚に注目して欲しい。体の右サイドに軸を置いてくるっと回っている。
これとタイガーやシン・ジエと比べると同じ回転とは言え、脚の使い方がまるで違うのが判ると思う。
もう一人は青木功プロ。
青木 功 2011
こちらはひざの動きに注目して欲しい。青木さんと言えばべた足。なので脚は余り動かさないイメージがあるのだが、これを見ると結構動いているのがわかる。藤田プロと似た動きだ。「回転押す」はひざを大きく動かすのが特徴になる。
最後は体重移動押す(B2)。
こちらの代表はアン・ソンジュ。
アン・ソンジュ 2011
インパクトどころかフォローに入っても右かかとが上がっていない。これは「右軸」でかつ股関節が相当柔らかくないと不可能な動き。多分アン選手は相当体が柔らかいはずだ。
アン選手いいところはトップからは体重を移動してボールぶつけて行きながら右脚の粘りでさらに押していけるところだ。
もう一人はE.エルス。
E.エルス 2011
こちらは左脚に注目。スイング全体の印象からはさほど「右軸」という感じは受けないが、右に軸がないとあのフットワーク不可能だ。
「体重移動引く」のスイングは本来余りきれいには見えないが、E.エルスの場合はきれいに見える。左脚の動きで調整(ごまかして?)しているのだろう。
ここまで、各タイプの代表例を見てきた。
自分は4スタンス理論派なので、スイングにも血液型があると思っているが、皆さんはどう思われただろう。
ここでは比較的自分のタイプに忠実なスイングをしているプロを挙げたが、実際には結構色々なタイプが混じったスイングが多い。
特に「押す」タイプは今の主流から見ると変則スイングの部類に入るので、自分本来のタイプとは違う要素を取り入れている人が多い。
例えば今田竜二。彼は本来「回転押す」。
テークバックでのひざの動きなどは「回転押す」タイプのものだが、ダウンからフォローに掛けては「回転引く」に近い。前に彼のインタビュー記事を読んだ事があるが、タイガーの影響が大きいようだ。
同じ「引く」でも遼君もタイガーの影響は大きいのは上記の通り。タイガーはタイガー、自分は自分で行って欲しい。
次回からは各タイプ別にもう少し詳しく見て行こう。
-------------------------
自分のタイプを調べるのは次のホームページを参照してください。
4スタンス倶楽部 自己チェック法
また、週刊ゴルフダイジェスト誌の「あ・うんゴルフ」にも携帯用のタイプ診断サイトのQRコードが載っています。
4スタンス理論のタイプ
A1、A2、B1、B2 は
体重移動引く、回転引く、回転押す、体重移動押す
と対応しています。
プロでも意見は分かれる。
テークバックひとつ取ってもは右サイドで「引いて」上げるという人と左で「押して」上げるという人がいる。
どっちが正しいのだろう。
自分では「押す」・「引く」は右を使うか左を使うかのことと思っていたが、体重移動か回転かでも「押す」・「引く」を使うことがあるようだ。
確かにそのイメージあると思う。
もしかしたら自分が知らないだけで世間一般ではそういう使い方なのかもしれない。
言葉の使い方はともかく
ゴルファーには体重移動を主に使ってスイングする人と回転を主に使ってスイングする人がいる。さらにそれぞれ押す感覚を主体にする人と引く感覚を主体にする人がいる。
分類すると、
体重移動引く、回転引く、回転押す、体重移動押す
の4パターンになる。
これは自分で考えたオリジナル・・・
のわけがない。
かなり前に紹介した廣戸聡一氏が提唱する「4スタンス理論」、ゴルフダイジェスト誌で連載されている「あうんのゴルフ」の受け売りだ。
以下は自分なりに理解した「4スタンス理論」について書くことになるが、あくまで自分なりの解釈なので「4スタンス理論」から見ると間違っている可能性はある。オリジナルの「4スタンス理論」については氏の著書をお読み頂きたい。
上に挙げた4分類、
体重移動引く、回転引く、回転押す、体重移動押す
は4スタンス理論ではそれぞれ
A1、A2、B1、B2
と呼ばれている。
4スタンス理論はゴルフに限らず野球、テニス、陸上等スポーツ一般に適用される理論なので、記号化されているが、ゴルフ的には例えばA1は体重移動をして引く感覚でスイングすることと思うので「体重移動引く」と呼ぶことにする。
では、自分がどのタイプで行くべきかというと、4スタンス理論では血液型と同じように持って生まれたものとしている。
まずは自分のタイプを知る事が重要だ。
自分の場合は「体重移動押す」(B2)。
他のタイプのことはっきりとは言えないが少なくともあうんのゴルフで「体重移動押す」について書かれていたことは正しいと思う。
もちろん、血液型と違って他のタイプのスイングをすることは出来るが、習得には何倍も努力がいるし、怪我もし易い。(という話だがそこまで極めてはいないので不明)
自分のタイプを調べるのは次のホームページを参照してください。
4スタンス倶楽部 自己チェック法
まず男子。開幕戦の東建ホームメイトカップは3日目終わって高山選手が首位で石川選手が一打差で2位、これからどうなるか。
去年の賞金王のキム・キョンテ選手はここまでアメリカで3戦。
これがどう出るか。
キョンテ選手の良さは正確なショットと本人曰くのコースマネジメント。その気になればかなりに飛ぶはずだが、それを意図的に抑えている。日本でやっている限りそれで十分だが、アメリカでは距離不足のはず。もし、彼が将来アメリカでやることを念頭に飛距離アップを図れば恐らく今年は去年より悪い。逆に、アメリカは単に調整と考えれば去年と同様いい成績を残すだろう。過去の日本人選手の場合、距離不足->スイング改造->低迷、というパターンが多い。韓国人のキョンテ選手がどうなるかは興味深いが、去年より悪くなる確率が高いと思う。
二位の藤田寛之選手もアメリカで3戦。こちらはベテランなので、今更飛距離がどうのはないだろう。ただ藤田選手も確実に一つ歳を取る。その分去年よりはマイナス、こちらも去年より悪くなる確率が高い。
三位は石川遼選手。アメリカで5戦戦って一番良かったのがマスターズの20位だ。石川選手の選手の今年のスイングをゴルフダイジェストオンラインのスイング分析で見た。正直余りいいとは思えない。タイガーに倣って「左1軸」にしたようだが、ボールを左寄りに置いたのでフォローが苦しい感じだ。それよりも遼君らしさがなくなってスイングがおとなしくなったほうが心配だ。左1軸が悪いわけではないが、遼君には合わないと思う。よって遼君も去年より悪いと思う。
ただ、遼君の場合、トッププロには珍しくしょっちゅうスイング改造しているので、シーズンの後半には全く別のスイングになっている可能性もある。それがいい方に出れば賞金王の可能性も高い。
石川選手の今期は「左1軸」どうするかに掛かっていると思う。
上位の3人が去年より悪いとなると4位の池田勇太選手のチャンスと思うが、こちらも去年よりは悪そうだ。そろそろプロの壁に当る時期だろう。日本では活躍出来ても海外ではほとんど通じていない。マイペース方なので去年は何とか乗り切ったが、今年は欲が出てダメだろう。多分スイング改造に走って、(少なくとも今年は)ものにならないと思う。
上位4人が去年より悪そうなので、それ以下の選手には大チャンスだが、上位4人とそれ以下ではちょっと差がある感じなので、難しそう。最終的には大混戦の中、キム・キョンテ選手か石川選手が賞金王かもしれない。
女子は二戦目、2日目終わって、イ・ジウと不動がトップタイだが、かなりの混戦模様で10位以下の選手でもチャンスはありそうだ。この試合と同じように女子の方はいい意味で実力伯仲。賞金女王の行方は判らない。
なので、女子はゴルフダイジェストオンラインのスイング分析で見た中でスイングが良かった選手を上げて見よう。
服部真夕、去年は18位だが今年は上手くいけばベスト5、さらにどこかで間違えば賞金女王争いまでありそう。スイングがスムーズなっているので、去年以上は間違いない。
服部に限らず今年の岡本軍団は良さそうだ。特に青山はフォローの押し込みが強くなっている感じなので、去年より飛距離が伸びているのではないかと思う。初勝利があるかも知れない。
韓国勢は強力だ。
韓国勢の一番手はアン・ソンジュなのは間違いないが、去年14位に終わったイ・チヒが良さそうだ。元々実力者だが今年のスイングはかなりいい。今年は一昨年の雪辱を果たすかもしれない。
他で賞金女王候補は横峰、有村、不動、パク・インビー。馬場とジョン・ミジョンにも女王の可能性は多少あると思うが、勝負弱いので、一歩届かずの可能性が高い。
PGAは大混戦、誰が賞金王でもおかしくない。正直判らないので注目選手を上げて見よう。
ゴルフダイジェストオンラインのスイング分析でタイガーのスイングを見た。まだ、改造中ということで結果は判らないが、多分ダメだと思う。理由は遼君と同じでタイガーらしいダイナミックさが全く無くなってしまったこと。あれだとスイング改造がうまく行ってショットが安定してきても勝つまでは行かないと思う。
逆に復活しそうなのがビジャイ・シン。ここ2年は共に60位代だが、今年はベスト10、上手くいけばベスト5内があるかも知れない。さすがに歳なので賞金王は難しいと思うが。
LPGAはチェ・ナヨン、シン・ジエ、ちょっと離れてヤニー・ツェンの三人でほぼ決まり。この3人の中に割って入るとするとキム・インキョンだけだと思う。この4人のスイングは素晴らしい。個人的にはキム・インキョンのスイングが一番だが、正確性ならシン・ジエだし、飛距離ならヤニー・ツェン、総合力でチェ・ナヨンといったところだろう。
藍ちゃんは厳しいと思う。去年が出来過ぎだった反動なのかスイングいまいちぎこちない感じだ。
日本選手の中では上田桃子が一番手。今年は彼女の特徴である下半身のどっしり感が戻ってきているので、待望のアメリカ初勝利があるかも知れない。
宮里美香のバックスイングからインパクトまではとても好きなのだが、フォローはジュニアのスイングなのでもう少し時間が掛かりそうだ。
今(4/17)時点の日本人順位は美香、藍、桃子の順だが、最終的には桃子、美香、藍の順になるのではないかと思っている。
正確に言えば都内だけは動いている様である。
震災の余波がここにも来ている。
お陰で久々にこのブログを更新できる訳だが、ブログ名を変更した一回目がこの記事というのがなんとも悲しい。
うちのかみさんの実家は宮城県の山元町、いまだに被害状況がはっきりしないところだ。テレビの報道では4000人程度の避難が確認されたらしい。だが山元町の住民は1万6千人だ。
「山元町では4千人が避難している」という報道が流れた時、かみさんは「山元町には何人いるんだろう」というようなことを呟いた。実はその十数分前にテレビで1万6千人と言っていたので、自分は知っていたのだが、とても言う気にはならなかった。
非常に幸いなことにかみさんの家は6号線を越えた山側にある。
6号より海側はほぼ壊滅状態。津波は6号を超えたらしいが、生死の境は6号線にあったらしい。もちろん詳しい事は判らないが。
一応、かみさんの両親と同居の妹は怪我もなく無事のようだ。
近所に住んでいる(やはり6号より山側)、お義父さんの姉一家も無事とのこと。
仙台に住んでいる、お義母さんの弟も無事との連絡が取れた。
それ以外の親戚には連絡が取れない。
親戚たちの住所は次の通り。
気仙沼、石巻、塩釜、新地。
いずれも大変な被害が伝えられているところだ。
一人でも多く助かって欲しいと願うが、
かなりきびしい、
と思う。
中学までは地元だったようだが、高校は仙台。
山元町はもちろん、亘理町、岩沼市、名取市にも友人が多数いるようだ。こちらもほとんど連絡が取れないらしい。
どうも怪しいのが福島原発だ。
果たして、国民に本当のことを伝えているのだろうか。
実はかみさんの実家と原発は60kmしか離れていない。
昨日、アメリカのヘリ部隊が被爆したとの報道があった。
そのヘリは160km離れていたとのこと。
被爆量は極微量とのこと(多分事実だろう)だが、160kmも離れたところの話である。
政府が真実を公表していない可能性もある。
とにかく一刻も速く解決して欲しい、と願う。
ここによくコメントを書いてくれるひめこさんも週末はラウンドとのこと。彼女は晴れ女で滅多に降られることはないらしい。
ほとんど興味本位で申し訳ないのだが、
晴れ女 vs 天気予報
軍配はどちらに上がるのか興味津々。
ひめこさん、頑張って!!
(というのも変ですが、笑)
ここのところネタが切れ気味、プラス忙しいこともあって更新が滞っている。こんなブログでも見に来てくれる人がいるというのはありがたい。
そんな折り、栗林保雄さんの書かれた、
「ゴルフ潜在軌道理論―クラブは押して引くだけ」
という本を買った。
前に某誌で「理系のゴルフ」を連載していた方だ。
内容は「理論」というより、スイングの詳細な分析書と言えるもの。書いてある事は正しいと思うし、この視点で書かれた本も見た事はない。
かなり難しい(というか独自の用語が多いので判りにくい)本なので、いずれ機会があれば取り上げて見ようと思う。
ちなみに栗林さん用語を使ってゴルフスイングを一言で言うと、
「複数の潜在軌道が合成されて顕在軌道が現れる」
となるはずだ。
中々楽しそうでしょ(笑)
かみさんと娘は買い物、その間こっちは○木ゴルフだ。
なにしろ最近球を打っていないので、「試打」の名目で「練習」するのが目的だ。
(○木ゴルフさんごめんなさい)
行って見ると丁度プロギアの試打会をやっていた。
プロギアと言えば「egg」、前から興味があったので、これはラッキー。
早速試打してみた。
ところが、残念ながら自分には合わない。
とにかく球が上がらなかった。
コンピュータの解析では、高さが9Y。元々球は低めだが、ドライバーの半分も上がっていない。
雑誌などでは「egg」は球が上がりやすいと言う事だったが、自分の場合は全く逆だった。
多分超シャローに見えるのが原因だと思う。この形状だとどうしても払い打ちになって(なりすぎて)トップしてしまう。
プロギアの試打係の人のアドバイスでアイアンのように上から打って見ると、多少は上がった。
一番上がったので高さが20Y弱、これでもまだ低い。なにしろ、雑誌の紹介ではかつてないほど高く上がることになっているので(笑)
ただ、「飛ぶ」という評判は本当かもしれない。
9Yの高さでもランを含めると200Yは出ている。
(10Yも上がってないのに、本当かな、という思いもあるが)
20Yまで上がった球で220Y出ていた。
慣れればいいかも知れないと思ったが、ドライバー(ディープフェース)と見た目が随分違うので、これだとどっちかがいいと逆が当らない現象が出そう。
諦めよう。
ドライバーも打って見た。
ヘッドスピード44msで飛距離は230Yちょっと。
ヘッドスピード良かったが、これで230Yは物足りない。
前にケンゾーさんを紹介したが、ケンゾーさんはヘッドスピード35msで230Y飛ぶ。
ケンゾーさんのスイング効率は6.57。
もし、これと同じスイング効率になれば、
44×6.57=289Y。
なんと60Y分もロスしている計算だ。
改めてケンゾーさんの凄さを認識すると同時に自分のスイングがいかにダメかが良く判った。
ちなみに自分のスイング効率は5.22。
まだまだ改善の余地は大きい。
290Yはともかく、せめてロスを半分にして、260Yぐらいは行きたいところ。
そのためにはまず芯に当てること。
今回は試打クラブということもあり、芯に来た感触はなかった。
簡単に言えば「下手」ということ。
二つ目はフォローでヘッドスピードをMaxにすること。
インパクトは点ではなく、ボールが潰れるので、多少幅がある。
プロでボールの40%程度、アマでも30%は幅がある。
この幅の中で加速状態でボールを捕らえる事が出来ると、同じヘッドスピードでもボールは飛ぶ。
スイングエネルギーが効率よくボールに伝わるのだ。
同じヘッドスピードでもインパクトの瞬間に急減速するのと、加速するのではボールの潰れ方が違う。
潰れ方が大きいとボール自身の反発力で初速が速くなって飛ぶ。
実際にはボールに衝突した衝撃でヘッドスピードは落ちる(プロでも)のだが、ボールがない状態で加速するように振れるとヘッドスピードの落ち方を最小にすることが出来る。
この事は芯で打つこととも関連している。
芯で打てればヘッドに掛かる衝撃を最小に出来るので、やはりヘッドスピードの落ち方を最小にする事が出来る。
この二つが出来れば恐らくそれだけで260Yは行くだろう。
最後の仕上げは入射角。
ちょいアッパーが理想、バックスピンを減らすことが出来る。
ついでに言うとインパクトではちょっとオープンフェースで入れて、ボールがヘッドと離れる時にフェースがスクェアになれば完璧。
いわゆる最後の一押しだ。これもインパクトでヘッドスピードを落とさず、スイングエネルギーそのままボールに受け渡すためのものだ。
ここまで出来ればほとんどプロのインパクトなので44msでも275Yは行くだろう。
以上は今のところ机上の空論、残念ながらそう簡単にこの通りには行かない。
なんとか少しでもこれに近づくには練習あるのみ。
頑張ろう。
「小吉」だった、携帯のカメラで撮ったので、文言のところがちょっと読みにくい。
もう一枚、文言をアップにしたのがこれ。
ピンボケしてますねー きれいな写真はこちらから
まさかこれを引き当てるとは、これにはかなり驚いた。
偶然?それとも・・・
本当は何の気兼ねもなく振り回したいところなのだが、かみさんに見つかると、危ないとか言い出して(まぁ当然だが)うるさいので、素振りを始めるのは家族が寝静まった後。草木も眠る丑三つ時(そこまで遅くはないけど)に血相変えて(?)振っている。
お陰で寝不足気味だ(笑)
素振りはバット(30年もの)とウェッジでやっている。
無理すれば8Iぐらいまではいけそうだが、どこにぶつけると夫婦喧嘩必至、しかもこの場合はこちらに非が100%あるので分が悪い。なので、じっと我慢でウェッジだ。
素振りも続けてやっていると結構発見がある。
今はバットとウェッジを交互に振っているのだが、
バットとゴルフクラブの違いはなんだろう。
まず、重さ。バットは850gある。ウエッジは460g、倍近い。
次はよく言われるようにバットは重心が中心軸にあるが、ゴルフクラブは重心がシャフトの延長線上にない。なので、バットは本当意味ではゴルフクラブの代わりにはならない(と思う)。重さと合わせてバットはあくまで「振る」筋肉を鍛えるためのものだと思っている。
自分が思うバットとゴルフクラブの一番の違いは撓るかどうかだ。
バットも厳密に言えばほんのちょっとは撓っているのかもしれないが、体感上は撓らない。一方ゴルフクラブはどんなに硬いものでもある程度は撓る。
ゴルフクラブだけ振っていると、ドライバーではある程度撓りは感じるがウェッジになるとほとんど撓りは感じない。だが、バットを振った後にウェッジを振ると実はかなり撓っているのを感じることが出来る。
今のウェッジでの素振りのテーマはこの撓りに合わせて振ることだ。上手く振れるとヘッドが「ビュッ」と走るのを感じられる。
実際にどうなっているのかは不明だが、自分の感覚を書くと以下のようになる。
クラブを振り下ろしてヘッドが膝ぐらいの高さに来た時点で、手は左股関節のほぼ前辺り、この時、シャフトは撓って逆「し」の字になっている。ここで左手を止めると左手が支点となってヘッドが走り、シャフトは「し」の字になる。
左手は止めると書いたが、実際は逆方向に引き戻すぐらいの感覚で振らないと止まらない。イメージは左股関節にあった手が右の股関節に来るくらいだ。
(あくまで、イメージ。実際には勢いがついているので、引き戻すどころか止めるのも難しい)
右手は止めずに撓りに合わせてスイング方向に突き出して行く。
支点は詳しく書くと左の人差し指と右手の小指になる。オーバーラッピンググリップで丁度重なる部分だ。力点は左の小指と右の人差し指。左手と右手を逆方向に動かすことによってクラブヘッドは大きく動く。
この手の動作をシャフトが撓り戻るタイミングが上手く合うとヘッドはいい感じで走って行く。この時、フェースの向きはオープンからクローズに急激に閉じて行く。多分ウェッジでそのまま打つとボールはかなり左に飛ぶのではないかと思う。そのままの振りでいいのは恐らく5I以上、5Wでも捕まり過ぎてしまうかもしれない。
この振り方だとヘッドスピードは出ていると思うので、当たれば恐らく今より飛ぶと思う。ただ、フェースの開閉がかなりきついので、ちょっとしたタイミングのずれで右にも左にも大きく曲がりそうな気がする。
まあ、この辺りは素振りだけでは何とも言えないので、次に練習場に行った時のお楽しみだ。
球打ちてぇー。