ほとんどゴルフ日記

　Ｚ打法を喩えると「魔性の女」である。それも男を弄ぶ気まぐれな女。しかも飛びっきりのいい女。
　「魔性の女」をネットで調べると色々な人が出てくる。大竹しのぶ、永作博美、荻野目慶子、葉月里緒奈、深田恭子etc。その中で一番イメージに近かったのが、高岡早紀。なので、彼女のことは「早紀」と呼ぶことにする。
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　Ｚ打法は当たれば飛ぶ。僕は２０代からゴルフを始めたが、恐らく過去最高の飛距離である。しかも飛び姿が何とも言えず美しい。つまり、４７歳にして、過去最高のしかも桁違いに魅力的な女（早紀）に出会ってしまった訳である。

当然入れ込む。

　元々練習場でドライバーを打つことはほとんど無く、スプーンを打つことが多かったのだが、早紀を知ってからはドライバーばかり打つようになってしまった。うまく打ち抜けた時には全身に快感が走る、男（ゴルファー）のツボを知り尽くしている感じだ。しかも、その快感の余韻に浸りながら見送る後ろ姿が堪らなく美しい、抜群のプロポーション。

年甲斐もなく「よし、もう一発」となる訳である。

　ところが、早紀はあっさりと裏切る、しかも半端な裏切り方ではない。「もの」にしたと思った次の瞬間には、手の中をするりと抜けてどこかに行ってしまう。

つづく
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